はじめて風邪をひく!【赤ちゃんの鍼灸治療】

hidamari

2012年07月13日 23:56

それは7週を過ぎたある日の朝のこと。

いつものように王子はお父さんお風呂に入り、
私が風呂あがりにベビーマッサージをしていると、
肩甲骨の間に冷えているところが!

胸椎3番にある「身柱」というツボ。

ここは、肺兪という肺臓のツボの間にあり、
風邪の治療や赤ちゃんの疳の虫・夜泣きなどにもよく使われるツボです。

その時王子には風邪のような症状もなく、
大好きなお風呂の後でごきげん

でも東洋医学では、この状態から風邪が始まっていると捉えます。

風邪は表証といい、身体の表面から邪が侵入してくるものです。
冷えの邪は寒邪、風の邪は風邪、湿気の邪は湿邪・・・
というように邪にもいろいろな種類があるのですが、
これらが身体の表面を守る衛気のバリアーを抜けて
身体の中に侵襲してくると、咳が出たり、熱が出たり、
いわゆる風邪の症状が出てきます。

なので、風邪の症状が出た時は、
かなり進んでしまっている状態なんです。

風邪のひきはじめとは、
・なんとなく肩がこわばる
・背中がゾクッとする
・うっすら汗ばんでいる
・頭の表面がチクチク痛い、、、

というような、一見風邪とも思わないようなもの。
これは、体表を守る「衛気」と侵入しようとする邪が
体の表面で戦っている状態で、
身体のパワーのほうが強ければ邪を追い払って終わるし、
免疫が下がっているような時や、邪のパワーが強い時は
身体の中に侵入され、様々な症状が出てきます。
(これらの症状も身体が邪を追い払おうという働きなんですよ!)

ということで、王子のツボの状態は
まさに風邪のひきはじめ。
「この子、風邪引くかもねー」と
旦那さんと話しながら、小児鍼で治療をしました。

赤ちゃんに使う小児鍼は
刺す鍼ではなく、皮膚を擦る鍼で、全く痛くありません。
特に、月齢の小さい赤ちゃんには
フェザータッチと言われるほど柔らか-く触れていきます。
今回は、反応の出ている身柱を中心に肺経の流れを整える治療をしました。

そして、その日も次の日も症状が出ることはなく、
穏やかな日を過ごしていたのですが、
3日目の朝起きてみると、王子が鼻声!!
その夜は、とっても暑くてついついエアコンを入れたまま寝てしまっていたのでした反省

鼻づまりでフゴフゴしている王子。。。
口が塞がれるおっぱいの時はなんとも苦しそう
やっぱり身柱の冷えもきつくなっている・・・

ということで、その日は
小児鍼+棒灸の鍼灸治療を行いました。

棒灸は筒状になったお灸を皮膚から数センチ離してツボを温める
とっても優しいお灸です。全く熱くありません。
しかも赤ちゃんはとっても敏感なので
鍼とお灸あわせてもほんの数分で終わります。

お灸をすると、鼻声は残るものの
なんとか鼻は開通!息はできるようです。
よかった

そして次の朝ももう一度鍼灸をし、昼ごろには鼻声も治っていました。

王子、はじめての風邪体験。
長引かなくて良かったです。

今回は親の不注意で引かせてしまったけれど、
こうやって風邪と戦うことで子供の身体はどんどん強くなっていきます。
風邪は症状を抑えるのではなく、
邪の性質を見極めて、それにあった手当をすることで
症状が軽いうちに治めることが大切です。

ベビーマッサージはそんな身体からのサインを
見つけるチャンス。
ツボなんて知らなくても、
「あれ?なんだかいつもとちがうな??」
と、身体の変化に気がつく感性は誰でも持っています。
でもそれには少し慣れが必要かも。
お母さんがおっかなびっくりだと、
触れることで一杯一杯で赤ちゃんの様子を感じる余裕ができませんからね。
難しく考えずに、まずは楽しくスキンシップ!
その日々の積み重ねがお手当て上手になるコツだと思います☆

ひだまり堂の子供の治療では
必ずお母さんにお家でできるお手当てや養生をお伝えしています。
赤ちゃんはお母さんの手が大好き!
お母さんに触ってもらうのが一番嬉しいですからね。

復帰後は、ひだまり堂でも
ベビーマッサージの会をして行きたいなーと思っています。
どんなことが知りたいとか、
何曜日、どのくらいの時間帯がいいなどご要望があれば
教えていただけるとありがたいです!

マッサージの後はひだまりガーデンで摘んだハーブティーでも飲みながら
みんなでゆんたくしましょう♪
たのしみです

追記:言葉だけではわかりにくいので写真を載せようとしたら
携帯が動かなーい
携帯が復活したら写真も載せますね。
っていうか、復活してちょうだい

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